ABOUT
まちいくプロジェクトとは、「まちの宝を育てよう」をスローガンに、その街らしい地域資産を、公募で募集したその街を愛するメンバーたちが生み出すプロジェクトです。自治体の予算に頼らず、自走し、持続可能な地域活性のしくみづくりを目指します。現在、山梨県富士川町と埼玉県戸田市で開催されています。取り組みの詳細はこちらまで。http://www.machi-iku.com/ 【まちいくふじかわ-本菱】 120年前に消えた幻の酒・本菱を山梨・富士川町の地域資産として復活させる取り組みを、2016.3から「まちいくふじかわプロジェクト」で行ってきました。町内外、県外の30名が年間メンバーで応募、活動し、1年間かけて本菱のブランド開発を行ってきました。 富士川町と酒の結びつきは深く、江戸時代〜昭和初期まで物流の中心だった富士川舟運の船着場としてとても栄えた街でした。山梨・長野の米が集まったことから、酒蔵も多く、本菱もまたたくさん飲まれた酒のひとつとして、記録が残っています。 山梨県唯一の桜の名所百選・大法師公園の頂上にある山王神社には、全国の酒蔵が崇める松尾大社の主祭神・大山咋神(オオヤマクイノカミ)と、あらゆる縁を取り持つ玉依姫(タマヨリビメ)が祀られており、今回の酒の復活というテーマとメンバー募集でのプロジェクトという点で不思議な一致も見られました。 また、富士川町は元日にダイヤモンド富士が見られる街としても有名です。富士信仰の神・木之花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)は、桜をご神木とし、桜に宿るとも言われ、また彼女の結婚の際には、多くの神々に酒を振る舞ったことから、酒の神でもあると言われています。 神々のストーリーと、偶然集まったメンバーの縁によって作られた酒。本菱は縁をむすびたい人と、むすばれた縁に感謝する酒です。 酒米は富士川町産・玉栄。これを50%精米し、協会酵母1901号を使用。火入れ1回のフレッシュな状態で保存したことで、華やかな香り、フルーティーな味わい、スッキリとしたのどごしを実現しました。冷蔵保存し、早めにお召しあがりください。萬屋醸造店・田中杜氏の渾身の力作です。 【まちいくとだ-かけはし】 「戸田に名産はありません」と実際に戸田市のホームページに書かれておりますが、ベッドタウンで通り過ぎるだけの戸田市をもっとよく知ってほしい、という思いで始まったのが「まちいくとだ」の活動です。 実際に住んでみると、またよくよく調べてみると、戸田市はとても住みやすく、魅力に溢れた歴史があることがわかりました。在住者の平均年齢は39歳(2015.1)。つまり子育て世代が多く、戸田市も多くの支援を行っています。実際にとても住みやすい、という声も聞くことができました。 また歴史を調べてみると、荒川の水運を利用しての物流の拠点であることが分かり、今も昔も変わらず交通の要所となっています。有名な「戸田の渡し」は、江戸を守る意図から、荒川に橋がかけられなかったことからできたものだと言うのです。 現在の戸田は、若い世代が多く、また公園・緑地が166箇所もあり、人口一人あたりの公園・緑地面積が10㎡を超えています。いたるところで、バーベキュー文化が育ちはじめています。 埼玉県に目を向けると、農作物はその肥沃な土壌から昔から生産量が多く、また人口も多いので、消費も多いという特徴があります。米もいたるところで栽培され、そのため酒蔵が今でも30軒以上残っており、日本酒の文化が育まれています。 以上のような取り組みから、「まちいくとだ」プロジェクトでは、青空の下、はれ(晴れ・ハレ)の日に戸田から日本酒でカンパイする文化を発信することで、戸田という土地を知ってもらおうきっかけをつくる試みです。戸田とそれ以外の地域をつなぐ「かけはし」という純米吟醸・微発泡のお酒をつくりました。(近日予約販売開始予定) ------ むすび株式会社(まちいくプロジェクト事務局) 東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場2F-d [email protected]